氏名 |
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次屋 妙子(つぎや・たえこ) |
誕生年 |
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1967年 |
出身 |
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東京都出身 |
主婦業の傍ら、当期最年長でスクールを受講し、最優秀賞・皆勤賞で卒業。
9月には音楽家・城之内ミサの トークライブを初プロデュースした。
また、フォトグラファーとして個展の開催や、コンサートのナレーションを 務めるなど、多彩な活動を展開している。
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初めに皆さんにお伺いしているのですが、当スクールを知ったきっかけと、志望動機を教えて下さい。 |
もともと人に「非日常」の体験を提供することには興味があり、結婚してからもボランティアで子ども向けのミュージカルの舞台を企画・運営していました。それまでもイベントへの興味はあったのですが、必ずしも「プロ」を目指すとかいう気持ちとは直結していませんでした。映画や美術館・コンサートなどに足を運び続けては「自分磨き」を続けてきましたが、ふと立ち寄った書店で、スクールの講義録が記載された書籍(「現場主義のイベント企画」)を見つけたんです。「こんな世界があったんだ!」と感動し、一晩で一気に読んでしまいました。すぐにTOWのHPを調べたところ、折よくスクールの募集記事に出会ったという訳です。
もう、迷うことなく受講を決意しました(笑)。ところが、HPに記載された応募条件が30歳までだったものですから大ショック!でも、どうしても諦めきれず、その翌日にはTOWの担当の方に問い合わせて、「勉強したい!」という熱意を切々と語ったところ、何とか了承いただいて(笑)。プレスクールの日には秋本さん(弊社専務)にもお会いできて、そこでも受講したい旨をお話ししたら、「僕らも専業主婦である次屋さんの目線というものを是非知りたい」と言って下さり、めでたく受講できることになったんです。
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次屋さんは、主婦という立場で当スクールの受講を決意された訳ですが、受講にあたって不安感や期待感のようなものはありましたか?入校直前の印象をお聞かせ下さい。 |
「主婦」であることや「年齢」に対して、特別視されることに少し不安はありました。ただ私としては、真摯に勉強したいという強い思いで入校を希望したわけですから、主婦であることを隠れ蓑にするようなことは絶対にするまいと思っていました。むしろ主婦でもイベントへの熱意を武器に何かが実現できる、という良い前例になりたいとも思いました。そういう意味では「不安感」というより「使命感」に近いものだったのかもしれませんね。
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では、実際に受講された上での感想をお聞かせ下さい。
良かったと思える点や、今の生活に役立っていると感じられたエピソードなどはありますか? |
良かったと思える点は、年代も境遇も違うけれど、共通の志を持った仲間達と出逢えたこと。講師の方々も含め、夢を同じくする様々な人たちに出会えたことは大きな財産です。現在も主婦業の傍ら、写真や声のお仕事をさせて頂いているんですけど、このスクールを通じて人間関係が広がり、一人ひとりと交流する中で新しい知識や感覚を得ること、これこそが醍醐味だと感じています。
生活に役立っているのは「PowerPoint」のスキル。入校前は「Word」しか知りませんでしたから、プレゼン演習時にはずいぶんと悔しい思いもしました。でも、PowerPoint の存在を知って、半ば意地になってめちゃくちゃ勉強しましたね(笑)。
もう一つ、音楽家・城之内ミサさんとの出会いについてお話しさせて下さい。私はかねてから城之内さんの音楽が大好きで、スクールの卒業課題にも城之内さんのイベント出演を提案するほど大ファンでした。その城之内さんと私が実際に出会ってしまうという運命的な出来事を、このスクールがアシストしてくれたんですよ!
半年ほど前に知人の紹介で、銀座で行われたトークイベントを手伝ったんです。そのイベントに、偶然にも城之内さんがいらっしゃって。それだけでも運命的だったんですけど、その日は何と自分のカバンの中に、スクールの卒業課題として書いた企画書を持っていたんです。それを話のキッカケにして思い切ってご本人に声をかけてみました。「城之内さんの音楽を使った企画書で最優秀賞を取ったんです!」と説明したら、城之内さんもすごく喜んで下さって、初対面とは思えないくらい(笑)、二人で盛り上がってしまいました。
城之内さんも私の熱意(勢い?)を感じ取って下さったのか、連絡先を教えて下さり、「もしやりたい企画があったら私に言ってきてね」とまで言われ、感激でいっぱいでした。その日の夜からメールのやりとりが始まり、ほどなくして「一緒に仕事しましょう」と声をかけて頂けるまでになりました。先日はついに、「“香り” と “音楽” の融合」をテーマに城之内さんのトークイベントを実現できて、念願が叶った感動に胸が震えました。現在も子ども向けの文化イベントをやろうという話で盛り上がっています。まさに、一生懸命作った一本の企画書が「奇跡」を引き寄せたのだと感謝しています。
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では、受講する中で苦労したこと、辛かったことなどはありませんでしたか? |
いや、ありました(笑)。 講義テーマごとに課せられるプレゼンテーション課題はグループワークが中心になるんですけど、住んでいる地域も活動する時間もバラバラなグループで、意志の統一を図ることがとても大変でした。企画書のページ分担だけして、当日に繋ぎ合わせるような「その場しのぎ」的なやり方では納得するものは出来ない。だから、時間のない中でもきちんと議論の場を設けるように工夫をしましたね。ネットのメッセンジャーソフトを駆使して、毎晩明け方近くまで議論したりして。ほんとは喋った方が話が早いのに(笑)。でもそうした「生みの苦しみ」を共有したことで仲間との連帯感も深まったし、今もちゃんとつながってます。
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最後に、今後当スクールの受講を考えている方に、何かアドバイスがあれば一言お願いします。 |
チャンスは、準備してある人のところには、必ず平等にやってくると思うんです。だから、ちょっとしたきっかけを見逃さずに、積極的に飛び込んでほしい。私が好きな言葉で、「運命に逆らってでも勝つ! これほど心躍ることはない」(フランスの文豪:ロマン・ロラン)という言葉があるんですけど、そのくらいの勢いで何事にもチャレンジする精神、それこそがチャンスを引き寄せるカギになるのでないでしょうか。夢への挑戦に“手遅れ”という事はないと思うんですよ。勇気を出して“何か”を始めてみれば、きっと、新しい自分に出会うことができるはず。EPS(スクール)は、そんなことを教えてくれた貴重な場でもありました。皆さんも、ぜひ頑張って下さい。